「好中球/リンパ球比(NLR)」とは
好中球/リンパ球比(NLR)について
好中球/リンパ球比は、がん治療において重要な指標となっています。
この比率は、好中球(白血球の一部)とリンパ球(免疫細胞)の数を比較するもので、炎症の程度やがん治療の予後評価や戦略治療に役立ちます。
通常は好中球が約51%、リンパ球が約39%で、好中球/リンパ球比は約1.3です。がんや炎症が進行すると、好中球が上昇し、リンパ球が低下するため、NLRの数値が高くなります。
上の表は、白血球数と好塩基球、好酸球、好中球、リンパ球、単球の5分類の数値
好中球(Neut)とリンパ球(Lympho)が大多数を占めていることが分かっていただけると思います。
進行しているがんにおいて、NLRが高値を示すことが知られております。
例えば、転移再発乳がんではNLR3.7以上の場合、予後不良となることが知られています。
「NLRに関する報告」
好中球/リンパ球比は大腸癌根治切除例の予後予測因子として有用【外科学会2012】
好中球/リンパ球比は大腸癌根治切除例の予後予測因子として有用【外科学会2012】:日経メディカル (nikkeibp.co.jp)
好中球/リンパ球比(NLR)の高値はがん患者の予後不良を予測する
https://blog.goo.ne.jp/kfukuda_ginzaclinic/e/f816facce5c47f39e02a3652ef87b705
切除不能進行・再発大腸癌における好中球/リンパ球比の意義について
切除不能進行・再発大腸癌における好中球/リンパ球比の意義について 第69巻03号0154頁 (jst.go.jp)
白血球比率の高値が早期乳がん再発の高リスクと関連―ESMO Openプレスリリース
https://www.cancerit.jp/gann-kiji-itiran/nyuugann/post-38229.html
NLRにより異なる大腸がんセツキシマブ・化学療法レジメンの生存期間/Clin Colorectal Cancer
NLRにより異なる大腸がんセツキシマブ・化学療法レジメンの生存期間/Clin Colorectal Cancer|医師向け医療ニュースはケアネット (carenet.com)
併用薬と好中球/リンパ球数比を組み合わせることで免疫チェックポイント阻害薬治療の予後を予測できることを発見 -有効性を改善するための新たな手法の展開に期待-
2021/11/15 慶應義塾大学薬学部
併用薬と好中球/リンパ球数比を組み合わせることで免疫チェックポイント阻害薬治療の予後を予測できることを発見-有効性を改善するための新たな手法の展開に期待-:[慶應義塾] (keio.ac.jp)
「リンパ球自己管理」
抗がん剤とリンパ球の関係についてお話します。リンパ球は、白血球内に存在する免疫細胞の一種で、病原体やがん細胞から身体を守る働きを持っています。具体的には、がん細胞を攻撃するNK細胞やキラーT細胞もリンパ球に分類されます。血液中のリンパ球数の正常値は、成人で26〜46%(1500/μL)以上とされています。したがって、リンパ球数がこの値より低い場合、免疫力が低下している状態と言えます。
さらに、抗がん剤治療によってリンパ球数が1000/μL未満になると、抗がん剤や放射線治療の効果が低下することが知られています。Copilot GPTより抜粋
がん化学療法などによって引き起こされる白血球減少(好中球減少症)などに対して使われる薬としてG-CSF製剤(顆粒球コロニー形成刺激因子製剤)がありますが、G-CSF製剤は好中球を増やすやくわれでリンパ球は対象外です。
あなたの白血球を調べリンパ球のリアルを知るなどを1から10まで「教え」「検査」します。
自分で調べる目的は単に白血球数や白血球を分類するのではなく、自分の白血球を見て、知り、白血球が病気時にどの様な働きや役割をもって身体を守っているかを知り想像し親しむことで愛着を覚え、探求心や好奇心を養おうとするものです。
探求心
未知の冒険に出かけて、自分のものにしようとする心意気や、自分にとって必要なものをつかみ取ろうとする力でもあります。
また、探求心は、人を成長させるうえで重要な要素であり、向上心を持っているというニュアンスも含まれています。
好奇心
新しい発見や学習のモチベーションとなり、人々の成長や探求心を刺激します。また、好奇心が動機となって、興味を持ったことに対して探索する行動を起こします。
リラックスした状態や好奇心が満たされた状態では、副交感神経が優位になり、心拍数が安定し、リラックスが促進されます。
新しいことを学ぶことで、好奇心を刺激します。好奇心を高める生き方やがん治療に役立てます。
励み、意欲、充実
・新しいことに挑戦という意味で免疫の要である白血球を見て学びます。
・新しい経験やストーリーを聞くことで、新しいアイデアや視点が生まれます。
笑いとユーモア
明るい気持ちで過ごすこと,プラス思考、生きがい、ユーモア、笑いは免疫力を活性化させる効果があるとして、笑いとユーモアを同列に効果があるとしていいます。また、作り笑顔でも効果があるという報告もあります。
白血球分類において
目視法と自動血球分析装置を使った機械分類の違いがあります。目視法は、臨床検査技師が顕微鏡で白血
球の形態を直接観察しながら細胞を分類する方法です。自動血球分析装置は大量の白血球を自動で分類す
る機能を持っています。自動血球分類法は、精密性や迅速性を重視していますが、目視法は正確性に優れた
方法です。
身体を守っている白血球を観察して親しみや愛着心を覚え、探求心や好奇心を養おうとすることを考えると、自分の目で見る目視法は正に最適な方法と思います。