バスマイルド入浴法の期待できる働きと役割

がん温熱療法にマイルド温熱療法があります。マイルド温熱域として体内温度を39℃~40℃にする全身温熱療法があります。バスマイルド入浴法は、バスを使い体内温度として舌下温度を38.5℃~39.3℃域にするマイルド温熱域に匹敵する全身温熱療法です。

 

がん全身温熱療法には身体を加温する「予備加温」と温熱療法の要となる「保温」があります。バスマイルド入浴法は入浴での「予備加温」と考案した独自の「保温」での自助方法の全身温熱療法です。

人が病気になった時の発熱に、体の免疫力を高める作用があります。がん細胞を3941℃にすると、免疫(NK細胞、インターフェロン-γ、マクロファージなど)が活性化し、がん細胞を死滅に向かわせる働きが分かっています。

この様な目的でおすすめします

がんの情報を取り込む抗原提示細胞(樹状細胞)を活発にしたい。

がんをキラー細胞(NK・NKT・CTL)に見つけやすくしたい。攻撃させたい。

「自然免疫」マクロファージやNK細胞、樹状細胞を活発にさせたい。活発になる環境をつくりたい。

がんを逃げ隠れさせる免疫逃避機構を弱体化させたい。

抗がん剤の増感を高めたい。副作用の軽減にも役立てたい。

細胞免疫療法と相乗効果で高めたい。

負の免疫反応となる制御性T細胞を弱め免疫反応の正負のバランスを整えたい。

下記にいろいろな働きと役割を紹介します
自己免疫能でがん抗原認識が完成すれば免疫効果が発揮できます。

効果が発揮モデル図

がん看板となる抗原提示を高めるHSP(熱ショック・タンパク質)がつくられやすくなります。

がん看板増強モデル図

がん細胞殺傷性力を持つ細胞(NK細胞・NKT細胞・キラーT細胞)を元気にします。

がんを消す遺伝子を「活」にする中温温熱療法で起こせる力

  がんを消す遺伝子を「活」にする力図

がん細胞の一片を取り込み細胞殺傷性細胞の攻撃に橋渡しする抗原提示細胞(樹状細胞)

 を元気にします。 

がん免疫逃避から目覚めモデル図

自己免疫機構をほんろうするがん免疫回避(増殖・転移)の解消にかかわります。
 ・がん細胞からの免疫抑制物質の産生を抑え、制御性Tリンパ球の数を減少させる作用を有してい

  ることを確認されています。

 ・HSPの誘導が、がん細胞の浸潤、転移に関わるNF-κ(カッパ)Bの活性化を抑制することが分

  かっています。

 『がん免疫逃避』(がんは逃げ隠れの魔術師)図

温熱療法のがん免疫療法としての位置づけ

温熱療法の位置づけ