「自己検体検査」とは

がん治療修了後の防御、がん予後改善において、新しい防御対策になる切っ掛けに、自己採血自己検体検査、レッションを行うNLR(好中球/リンパ球比)教室を立ち上げました。

 

自己採血とは・・・自己が清潔で安全なランセットを使い他者の手を借りることなく自己の指先を穿刺して採血し止血することをいいます。 

 

自己検体検査とは・・・自己検査を前提に、リンパ球計算および好中球/リンパ球比(NLR)の検査であって、検査の実施に当たっては、依頼者が研修を終えての実施、又は、依頼者の下で、本人に代わり臨床検査技師が検査代行を行うものです。

 

レッスンとは・・・免疫細胞の検査を見つめながら検査の目的や意義を学びます。さらに願わくは、検査の方法を覚え自ら検査を行えるようになられがん防御のルーティン・ワークとされることを夢見ております。

 

自己検体検査の効果

 

   依頼者の日常生活(防御・治療も含む)に連動したリンパ球数やNLRが把握できる

 

   結果から適切な自前の防御・治療計画が可能となる

 

   自身が防御・治療に参画するモチベーションを持つことができる

 

   自身の防御・治療に有効的手段と教育に繋がる

 

自己採血の手順

 

①出血の素因や採血ショックの素因の有無を確認します  

 

②道具(消毒綿、ランセット)準備とアルコールアレルギーの有無の確認を行う

 

③消毒綿で指先を消毒し、アルコール分が乾くのを待ち穿刺(採血)する

 

④自己採血による血液量の十分を待って、血液を採取具に移す

 

⑤採血した指先を圧迫止血しする

 

 5分程度待ち、止血を確認して絆創膏を貼り終了

 

検査手順

 

「リンパ球計算」

 

   血液をメランジュールを使いチュルク液で希釈吸入

 

   希釈液の一部を血球計算板に入れる

 

   顕微鏡を用いて算出

 

「好中球/リンパ球比(NLR)」

 

   採取した血液を血液塗布して血液標本作成

 

   血液標本をライト染色法またはメイギムザー染色法にて染色

 

   染色標本を顕微鏡観察し白血球を5分類に算出

 

   計算した白血球5分類を使い好中球/リンパ球比を算出

 

守り事

・ご自宅で検査を行う50cm×70cm~50cm×90cmのスペースの提供を願います

・使用した消毒綿、ランセット、染色液等は全て専用ユニットに回収し持ち帰ります

・穿刺ランセット等は、廃棄物処理収集運搬業許可業者に委託廃棄します。

・使用する器具等の取扱いは「高度管理医療機器等販売業・貸与業」の許可と管理者を設置して対応します

                                                   責任者 奈良 修次