「NLR自発検査」を使って発がん発見に活用

NLRは、好中球とリンパ球比率 (Neutrophil to lymphocyte ratio)の略称
がん発症やがん再発の早期発見に何を行っておられますか?
定期的にがん検診、健康的な生活習慣の維持、免疫の向上、ストレス管理、医師が行う各種治療などがありますが?
「NLR-frindly」は、発がんに繋がる慢性炎症を調べてがん早期発見の手がかりになる好中球とリンパ球比(NLR)の自発検査を勧めています。
なぜならば、慢性炎症を手づかずに放っておき、がん微小環境に一貫して存在すると、がん進行(浸潤および転移)が促進されることが報告されているからです。
慢性炎症の監視を目ざし自発又は、臨床検査技師の手伝いを受けて月1回の「NLR自発検査」を行いがん発症、がん再発の早期発見に活用します。
これまでのNLRの役割
免疫細胞である好中球とリンパ球は炎症細胞とよばれ「炎症」の起こる場所に集まりその役割を発揮します。 好中球は主に急性期に、リンパ球は慢性期の炎症に関与しています。 2つの細胞は免疫機能の指標としてだけではなく、「炎症」の指標としても用いられ、好中球とリン球球の比(NLR)として臨床場で活用されています。
炎症には、急性炎症と慢性炎症があります。急性炎症は、身体が身体自身を治癒しようと働く際に生じ、その後、回復すると消失します。反対に、慢性炎症は有害で、がんを含む重篤な疾患に関係します。
消失しない病的な慢性炎症は、自己免疫疾患や炎症性疾患、線維症や組織変性、そして、がんなどの重篤な症状の発症に関連している可能性があるといわれています。慢性炎症の病的反応は、多くの異なるメカニズム(遺伝的不安定性、異常な細胞応答、および腫瘍微小環境の形成をサポートし、免疫回避に寄与する細胞間の情報伝達に作用する化学物質)によって腫瘍形成を誘導するとされています。
NLRの意義について
化学療法を施行した切除不能進行・再発大腸癌の症例の好中球/リンパ球比(NLR)を算出しその意義を検討した報告ではNLRの平均値は3.19±2.19(0.45-10.5)で、症例の2.77以下の群とそれ以上の群に大別されて、両者の生存率を比較されています。両者の生存率には有意差がみられ、NLRが2.77以下の群の生存期間中央値は765日で、2.77以上の群では535日であったとあり、NLRは切除不能進行・再発大腸癌症例において有用な予後予測マーカーである可能性が示唆されたとの報告があります。
がんサバイバーのNLR自分測定の役割
目的はサーベイランス(調査監視)を通じてがんの早期発見やがん進行に役立ちます。また、定期的なNLR測定はがんサバイバー生活の維持管理に役立ちますし、測定値が良好であれば励みにもなるし不安解消にもつながります。良好な数値の維持は自分を取り戻す原動力になり長寿力に繋がると考えます。
NLRの基準値とカットオフ値
NLRが高値を示せば、それだけ「炎症」の程度が重いことを示しています。がんも炎症とは深い関係があり、慢性的な病的炎症は、がん発症に関連している可能性があります。
「
」が提案しているNLRの基準値は1,35~1,92とし、懸念する慢性炎症と判別するカットオフ値として >2.0 を採用しております。
但し、NLRのカットオフ値は病状や個人差により異なるため、他の臨床的指標と併用して評価されるべきと考えます。
NLRの自発測定がカットオフを超えた場合の対処
私たちが、発熱、めまい、下痢など体調に変調が見られたら病院に行き受診するように、がんサバイバーが、自らが好中球とリンパ球比(NLR)測定において好中球(急性期炎症)が高く、リンパ球(慢性期炎症)が低くなりカットオフ値(病態を識別する数値)が自覚症が見られないNLR高値となった場合は身体の変調と捕らえて病院の受診は何ら問題がないと考えます。NLRの自発検査値であっても、慢性炎症を通じてがんの動態や早期発見につながる可能性もあり無視できません。
NLR高値となる他の原因の確認と修復
・体温の測定
・痛みや熱っぽい症状はないか
・ストレスが蓄積がないか
・交感神経が緊張状態になっていないか
修復となる生活の上で3ヶ月越え高値がつづき、更にNLRが上昇にあるとなれば担当医の赴きNLR高値の診療を受けることをお勧めします。がん検診と重なっても同じく相談しましょう。
「医受診の目安例」
慢性炎症を疑う場合
普段HLR基準値以内が➨ NLRカットオフ越え3ヶ月以降つづく ➨ 医受診検討
月間のNLR値が基準値以内であったにもかかわらず、自覚症状もなく、原因がつかめない状況下でのNLRのカットオフ越えが見られ、さらに高値が3ヶ月以降つづくようであれば担当医に受診を申し出ます。対処の流れは「表」 慢性炎症の疑いを評価したNLR値でがん予防の強化を参考してください。
慢性炎症を罹患している可能性のある場合
初回測定からHLRカットオフ越え ➨ 自覚症状の無い慢性炎症の疑い ➨ 医受診
初回のNLR値がカットオフを超えは慢性炎症疾患の治療無しと見逃しは論議することなく、がんを発生させたこれまでの生活習慣を返り見てがん発生の抑止となる生活習慣の変更に努めると共に、慢性炎症の原因の追究と信頼度の高いがん早期発見となる検査(画像検査(CT、MRI、PET-CTなど)の着手に努めることが肝要となります。
早期の段階での発見なら多くのがんで9割以上が治る可能性があるとされていて、治療も楽であり治療費も安価になります。

