ストレス対応(うつ・ストレス下痢)

ストレスには体温アップを味方に「ストレス耐性」づくりを推進しています!
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ストレスの原因
となる外的刺激をストレッサーといい、これを含めてストレスと表現されることもあります

 生体におけるストレスには有益な快ストレスと不利益な不快ストレスの2種類があり、不快ストレスが病気の原因になるといっても過言ではありません。不快ストレスには心理的・精神的ストレス(恐怖、不安、うつ、孤独、嫌な付き合い、嫌な仕事、肉親の死、試験、犯罪など)、生物学的ストレス(病原菌、ウィルス、炎症、疲労、発がん、老化など)、物理的ストレス(高熱、低温、高圧、低圧、騒音、紫外線、放射線、乾燥など)、化学的ストレス(毒、活性酸素、酸、アルカリ、低酸素、高血糖、低栄養など)があります。

e_01[1].jpg これら絶対悪ともいえるストレスに対応して、私たちのからだには、ストレスをはねのけたりストレスから身を守ったりするストレスに対抗する能力が備わっています。対抗力が優れば病気にならないが、対抗力が不足した場合は病気に向かうし老化も進む。   
 細胞は、様々な不快ストレスに暴露されると、細胞内のタンパク質が変性され、これが細胞傷害や細胞死の原因になります。変性タンパク質(タンパク質ミスフォールディング:別名 フォールディング病)は、神経変性疾患(認知症では、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症)の疾患の原因になります。

 細胞はストレスに対して、ストレスタンパクを誘導することによって自身をストレス耐性化しストレス環境下での存在を可能にしています。そのストレスタンパクの代表には熱ショックタンパク質(HSP)があります。HSPには変性したタンパク質をリフォールディング(元の元気なタンパク質に戻す)する働きがあります。この様に人にはタンパク質が不良タンパク質になってしまったら、修復する能力が備わっているのです。
 タンパク質を修復するHSPの誘導には、熱ストレスが最適で沢山に誘導されることから、本会では、熱ストレスを簡単に負荷できる「身体メンテナンス入浴」を推奨している。   

化学的ストレッサー、物理的ストレッサー、 生物的ストレッサー、心理的・精神的ストレッサーなどが研究されてきましたが、人を対象とする研究では、日々の社会生活を営んでいく上で直面する心理・社会的ストレッサーが重要でと考えられてます。

ストレッサーに対する生体の反応
 生体が何らかの刺激を受けると、ホメオスタシス(恒常性)が乱されます。刺激が短時間で終われば、生体のホメオスタシスは、自律神経やホルモンの作用で、再び平常にもどりますが、刺激が強すぎたり、長くつづいたりすると、人のからだにも異常があらわれてきます。
 こうしたことが原因で発生した種々の病態にうち、心に関係するものを、心身医学上「ストレス病」と呼ばれています。

ストレスに対する生体の反応には、2通りの経路が知られている 
 一つは、ストレッサー⇒大脳皮質⇒自律神経中枢⇒副腎髄質⇒アドレナリンの経路
 二つ目は、ストレッサー⇒視床下部⇒下垂体前葉⇒副腎皮質⇒グルココルチコイド(コルチゾール)の経路 
 これらは、本来、生体の外敵に対する防衛的反応であり、また刺激に対する抵抗力を強くするために、必須の有益な反応です。

 問題なのは、ストレッサーが過度であったり、長く続いた状態でうまくストレスを解消できない場合に、様ざまな障害があらわれることにあります。

 ストレスとは、生体が何らかのストレッサーのダメージによって、内部環境のホメオスタシスを乱されることである反面、それを回復し、抵抗を形成しようとすることも含んだ複雑な過程であり、その限りでは一種の「ひずみ」の状態であるといえます。

 人は、人間関係、仕事のトラブル、悩み、不安といったストレッサーによって歪むのです。 
 長期にわたる過度の心理的・精神的ストレッサーは傷ついたタンパク質を修復するヒートショックプロテイン(HSP)を枯渇(こかつ)させストレス障害を引き起こし、度を越してしまうとうつ病の様になってしまいます。

ストレッサーが症状を増悪させる疾患例 
 うつ病  ストレス潰瘍(胃潰瘍・十二指腸潰瘍)慢性下痢 神経性胃炎 緊張性頭痛 過敏性膀胱 不妊症 月経前症候群(PMS) 月経不順 アトピー性皮膚炎 気管支ぜんそく 膀胱神経症 じん麻疹 慢性疼痛 不眠症 神経性嘔吐 過敏性大腸炎 高血圧 不整脈 狭心症などがあります。

 

人はストレッサーを受けた時に、何らかのサインが現れます。

 そのサインを適応反応と言いい、心理面、身体面、行動面の3つがあります。心理面では、イライラや不安、気分の落ち込みなどで、身体面では、身体の痛みや食欲低下、便秘、下痢、不眠などがあり、行動面では、飲酒の増加、仕事でのミスなどがあります。

 人にとって好ましい出来事も他の人にとってはストレッサーとなることがあります。同じようなストレス状況であっても個人が感じるストレスの度合いも人によって異なります。また、自分でコントロールできるストレッサーとできないストレッサーがあります。ストレス社会に生きる今、自分に対するストレッサーとは何かその原因を知り、その解決方法を見つけることが大切です。
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 ストレス状況は様ざまなことから、先ずは身体に対してストレス耐性となる身体づくりが大切と考えます。
 ストレス耐性づくりにストレス応答を応用した「身体メンテナンス入浴」でのプレコンディショニング法を提案します。「身体メンテナンス入浴」はお風呂を使うコンビニエンスでローコストなホメオスタシス
(生体の内部環境が安定に保つ仕組み)誘導のストレス関連身体疾患の包括的な療法です。

 尚、実施には実用書「身体メンテナンス入浴マニュアルブックレット」の注意喚起を守りお始めください。